ここまでのあらすじ…
先に北へ旅立った群れを追って、北へいった向かったフリー達。しかしそっちは正反対の南だった。一方、群れではメンバーの数を数え間違えたためリーダーが自らを副リーダーに降格させた。数え間違いではなく、本当に足りないのに…
そして夜が明けた…
夜空に輝いていた星が光の海に消えていく。東の水平線からは海を金色に染めながら太陽が昇ってくる。それを見つめるフリーたち。
(↑映)夜空が明るくなるのを早送りで→顔を出した太陽→見つめる3羽を後ろから。
ロン「あの方角から太陽の光が世界を迎えにくるということはやはり我々は南に飛んでいたようです」
フリー「ああ、早く北へ向かわないと」
カレン「出発しましょう!!」
こうして3羽はやっと北へ向かいはじめた。
(↑映)朝日を浴びながら話す3羽→飛び立つ3羽を斜め前から→水平線の方へ飛んでいく3羽。
その頃、フリーたちより600km北方にいた群れも出発しようとしていた。群れのとまっている木の上のほうの枝には元副リーダーの新リーダーが。
ピーター「みんな!夜明けだ!!また北へ向かうぞ。先導は私がする。」
クイック「了解!みんな、飛び立つぞ!」
まずリーダーが飛び立ち、あとに群れ全体が続いていく。そして最後の1羽が飛び立つと同時に副リーダーと名誉リーダーが飛び立った。
(↑映)文章通り適当に。
フリー達
特に何もなく、時間は流れ、夕方になった。闇に包まれつつある水平線に出発点の島が見え始めた。
(↑映)オレンジ色の空を飛ぶ3羽を斜め下から→水平線上に出発点の島。
フリー「まさかあの島に戻ることになるとは…」
カレン「そうね…もう二度と戻らないつまりだったのに…」
ロン「とりあえず今夜は長老のところに泊まりましょう」
空を飛びながら話す3羽を近くから。から
岩山の頂上。そこには北の空を見つめる長老の姿が。
(↑映)長老のアップ。
長老「あれから二日か。フリー達はどうしておるじゃろうか…」
フリー「こうしてますが?」
長老「そうしておるのか…」
フリー「そうなんです」
長老「そうなのか…って、うぎゃーーー!!何じゃ、お前たち!!なぜここに!!」
(↑映)長老とフリーをスクロールで行ったり来たりしながら。
ロン「それがですね、かくかくしかじか…」
長老「コクコクのフムフム…というわけか。何とマヌケな…」
カレン「マヌケだなんて言わないでよ!ホント大変だったんだから…」
長老「何とオマヌケな…」
カレン「もういいわ…」
長老「いったいどれだけ驚いたことか。寿命が縮まったぞ」
ロン「ではそろそろ鬼籍に…」
長老「羽パーンチ!!」長老は羽でロンにビンタ。
ロン「しっ失礼。たまにはジョークをと思いまして…」
フリー「えっ!今のはシャレだったのか?!」
長老「それはどういう意味じゃ。フリー?」
長老がフリーを睨む。
フリー「いえ、何も…」
カレン「これだからオスは…」呆れたカレン言う。
長老「ともかく、もうすぐ夜じゃ。今夜はワシのところに泊まっていけ。外界の様子を聞きたいしのう」
フリー「やったぁ!!」
(↑映)適当にアップを織り交ぜながら。
漆黒の海の奥深く…
島近くの海底のメタンハイドレート層では亀裂が延びていた。
(↑映)夜の島の全景→南の海を海面の近くから→潜っていく→闇の中から立ち昇ってくる泡→メタンハイドレート層を近くから。
一方、群れは海上や海氷の上にとまっていた。西の空はまだ赤く染まっていたが、太陽は水平線に沈み、海は漆黒の世界となっていた。リーダーは低空をゆっくり旋回しながら、群れ全体を見下ろしていた。
(↑映)群れを上から→西の空→リーダーを見上げる視点で→リーダーの目線で。
ピーター「みんな、知っての通り残念ながらこの近くに島はないようだ。よって、今夜はうっとうしいが波に揺られながら休むことになる。その前に今から群れのメンバーの数を確認する。副リーダー、脱落の情報は?」
クイック「ありません。よって現在のメンバー数は500です。」
ピーター「ではこれから実際に数えてみる。数え終わるまでその場でじっとしているように!」
(↑映)話す2羽を近くから。
ピーターは群れの中心からもっともはずれた位置にいるメンバーの頭上に飛んでいき、そこから群れの外周部を回り始めた。1周すると少し内側に入ってまた1 周と、中心へ向かって何度も回りながら数を数えていった。そして中心にきた。
(↑映)ピーターのアップとピーターの目線の映像を切り替えて。
ピーター「495、496、497…んっ?!気のせいか?いや、もう一度数えてみるか」
今度は中心から外側へと数えていく。
ピーター「495、496、497…また数え間違いか?!前リーダーと合わせて四度目だぞ。こうなったら、群れ一番の知恵者ロンに…おーいロン!!来てくれ〜」
ロンを呼ぶリーダー。しかし返事はない。
ピーター「もう寝たのか。ならフリー〜!!近くにいるのだろう?ロンを起こしてくれ」
しかしまた返事はない。
ピーター「何?!フリーも寝ているのか?!おーいカレン、ロンを起こしてくれ」
またまた返事はない。
(↑映)ピーターとピーターの目線から見た群れを交互に。
ピーター「まったく、何をやっているだ?この3羽は…まてよ…500…497…3羽…!!あ〜〜〜!!!数え間違いではなく、本当に足りないのでは?!しかし副リーダーよ、脱落者は出ていないはずではなかったか?」
慌てるピーターにクイックが冷静に応じる。
クイック「間違いありません。」
ピーター「ということは最初からいなかったということか?!」
クイック「そういうことになりますね。しかし旅立つことについては私が伝えましたが…」
ピーター「なぜなんだ…でかい魚に目を奪われているときに伝えたんじゃあるまいし…」
クイック「あ…!そういえば…」
ピーター「そういうことか!ついに数が足りない謎が解けたぞ!」
クイック「そんなことよりどうするんですか?待ちますか?」
ピーター「いや、このまま行こう。こんな海の真ん中でいつ来るか分からない彼らを待ってはられない。」ピーターは決意に満ちた目で言った。
クイック「そうですね。3羽のために497羽を足止めさせるわけにはいきませんし」
残念そうにクイックが言う。
ピーター「あぁ、明日予定通り出発しよう。だがその前にだ」
クイック「?」
ピーター「3羽欠けていることに気付くチャンスは今までに4度もあった。しかも内2回は私がリーダーの時だ。にもかかわらず気付けなかった責任を取ってリーダーを辞める!」
クイック「はい?」
呆気にとられるクイック。
ピーター「そう戸惑うな。役職が元に戻るだけだから」
クイック「うーん…」
翼を組んで少し考えるクイック。
クイック「まっ、いいか」
ピーター「では決定だ!。名誉リーダーのキケロ殿のところへいこう!」
(↑映)2羽のアップを切り替えたり、2羽同時に映したり。
キケロは海に揺られながら寝ていた。
(↑映)のアップ。
クイック「キケロ殿!!」
キケロ「Zzzzz…ん?!ここはどこ?!私は誰?!お前はピーターじゃ」
クイック「就寝のところ失礼します。実は、かくかくしかじか…」
キケロ「コクコクのフムフム…というわけか。分かった!!現副リーダーのクイックをリーダー、現リーダーのクピーターを副リーダーに任命する」
こうして副リーダー"クイック"がリーダー、リーダー"ピーター"が副リーダーになった。
(↑映)適切にアップを切り替え。
夜の島…波の音だけが響く静かな夜だった。いつもの枝で眠るウィーク。1つ下の枝にはサナギになったイモムシがいた。
(↑映)島の全景→島の海岸→夜の森→眠るウィーク→イモムシのいる枝にスクロール。
ここまで群れに3羽足りないのを気付かせなかったり、フリー達を南に行かせたのは群れと合流するのを防ぐためです。2日分のロスがあれば終盤まで群れに追い付かなくても不自然ではないので。
朝…
岩山の頂上で朝日を見つめるフリー達と長老。長老が中央、後ろにフリー達。長老がフリー達の方を向く。
(映↑)朝日を浴びるフリー達と長老→振り返る長老のアップ→長老の目線で。
長老「今度こそ旅立ちの時じゃな」
ロン「はい、今度こそ旅立ちます」
フリー「よし、今度こそ北へ!!」
カレン「長老ともお別れなのね…」
涙ぐむカレン
長老「カレン〜!!」
カレン「長老〜」
(映↑)演出で背景がピンク色になり、ダイヤモンドダストのようなキラめきが付く。カレンと長老は翼を広げ、相手にむかっていく。
フリー「お〜いカレン。出発するぞ!」
カレン「ええ!」
(映↑)背景が元に戻る。
もうすでに飛び立ち、頭上で旋回していたフリーとロンの方に飛んでいくカレン。空振りし、ずっこける長老。
(映↑)飛んでいくカレン→フリーとロン→ずっこける長老。
ロン「では長老お元気で!!」
かまわず3羽は北へ飛び去っていった。
(映↑)飛び去る3羽を後ろから。
長老「まったく…せっかくドラマチックな別れになりそうじゃったのに…」
両羽を顔にあてて…
長老「わしって可哀そうな長老♪」
(映↑)長老のアップ。
本当に本当に北へ旅立ち、飛び続けるフリー達。眼下には海氷が点在する海がどこまでも広がる。
(映↑)飛行中のフリー達をいろんな角度から。
カレン「やっぱりなんか氷が前より減ったような気がするわね」
ロン「ええ、長老の言っていた通りかもしれません」
フリー「やっぱり暑くなってきているってことか…」
昼、群れは点在する島の上空を飛んでいた。
(映↑)飛行中の群れをいろんな角度から。
クイック「この辺りは、たくさん島があるな。しかしまだ泊まるには早すぎるか…」
ピーター「そうですね…あっリーダー、島から!」
クイック「んっ?」
何と島から2羽の猛禽類がこっちに向かってきた。
(映↑)話すクイックとピーター→2羽の目線で眼下の島々を→接近する猛禽類。
クイック「てっ、敵襲だ〜〜!!」
混乱し、群れの隊列が乱れ始める。
(映↑)群れをいろんな角度から。
クイック「みんな!!群れから離れるな!!離れたヤツから襲われるぞ」
冷静にクイックが群れに呼びかける。2羽の猛禽類は群れの斜め後方から接近し、中央の真下から突っ込んでこようとしている。
(映↑)群れと接近する猛禽類を横から。
クイック「このまま群れを突っ切って隊列を乱し、その後、上からはぐれたヤツを探して襲う気だな!!そうはいくか!!グスタフ!!」
クイックは群れで一番大きく、力が強いグスタフを呼んだ。
(映↑)後ろを向くクイック→群れの中から出てくるグスタフ。
グスタフ「はい、してどのように?」
クイック「群れの中央に行くんだ。そしてすれ違うときに…あとのメンバーは同時に周りに広がるんだ」
ピーター「みんな!!グスタフが合図したら周りに広がるんだ!!」
クイック「もう追いつかれるぞ!!」
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