白色矮星


太陽質量の星が死後に残す天体で、電子と原子核が隙間無く詰め込まれた状態にある。地球と同じ大きさで太陽並みの質量を持ち、密度は1立方センチ当たり1トン。誕生時は余熱で輝いているが、徐々に暗くなり、見えなくなってしまう。また、白色矮星は恒星にとっての凶器となることがある。仮に太陽と白色矮星が正面衝突したとしよう。白色矮星は太陽の70万倍以上の密度なので、無傷で太陽を貫通して飛び去って行く。一方、太陽は白色矮星が内部を進んでいった時に発生した衝撃波で猛烈に加熱される。それによって核融合反応の大暴走が起き、地球のが完全に蒸発するほどのエネルギーが生成される。このエネルギーは太陽のエディントンの限界を遥かに超えているため、太陽を構成しているガスが超音速で宇宙空間へ流出し始める。そして、その後、数時間で太陽は粉々に吹き飛んでしまう。





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