真空のエネルギー


真空のエネルギーとは、重力に逆らい宇宙を加速度的に膨張させている力である。真空はプランクサイズで見ると、仮想粒子が生まれては対消滅している世界である。この、対消滅が絶えず繰り返されているためエネルギーは一定の値をとれず揺らいでいる。この、”揺らぎ”が真空のエネルギーの根源である。(水の揺らぎ、すなわち、波がエネルギーを持っているのと同じ)宇宙が膨張し、物質の密度が下がると重力は小さくなる。しかし、宇宙が膨張した分だけ、真空が増えるため、真空のエネルギーの強さは変わらない。結果、相対的に重力より優勢となり、宇宙を加速度的に膨張させている。また、真空のエネルギーは重力に逆らい、空間を斥け合わせる効果を持つため、負のエネルギー、斥力、とも言われている。現在、真空のエネルギーは暗黒エネルギーの有力候補になっている。





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