超新星爆発



大質量の星が一生を終える時におこす大爆発。太陽の十数倍の質量を持つ恒星の中心核では水素が尽きた後も核融合反応が続き、新たな元素が生成され最後に1立方センチ当たり4000トンという鉄のコアができる。しかし、鉄は核融合反応を起さないため、重力に逆らう力がなくなり、星の外層部が中心核に落ち込んでくる。これにより、圧縮された中心核は今まで以上に高温になっていく。すると鉄はヘリウムと中性子に分解される。この反応はエネルギーをつくるどころか、逆に奪ってしまう。星はさらに重力に逆らう力を失い崩壊し始める。星の中心核は光速の20%の速さで潰れ、大量のニュートリノを放出しながら、1立方センチ当たり10億トンという超高密度に圧縮され、核の表面温度は1000億度に。崩れてきた外層部は超高密度の中心部に跳ね返され、凄まじいエネルギーを秘めた衝撃波を発生させる。衝撃波は星全体に伝わっていき、表面に到達した瞬間、星の表面は波打ち、温度は100万度まで上昇。そして星全体を大爆発させる。


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