いつかの冬休みに君と見つけた小さな湖
何より愛しいのは君の無邪気な後ろ姿
凍った湖の上 鬼ごっこをしていて
走りすぎた僕らは鳥居にもたれて一時休戦
それから振り返り落書きをしたね
「消えないで」と願いを込めていたら…
不意に降り始めた雪 湖にゆっくり積もりだして
僕らにとっての初雪をじっと見つめたね
二人で肩を抱き合い隠れた木の下で
「ずっとこのままで…」と思う僕
この小さな湖は 大切な思い出になったんだ
大人になった僕はまたあの湖へ行ったんだ
何より嬉しいのはその隣りに君がいること
凍った湖の上 駆け回り転んでいたね
僕は優しく手を差し伸べた真っ白な空の下で
それから確かめたあの日の落書き
「まだ残っているんだ」と二人で騒いでいたら…
不意に降り始めた雪 僕たちは無言になって見上げたね
これで全てがあの日と同じになったんだ
強くなる風に抱かれ手を握り合っていたら
「吹雪いてきたよ」と焦る君
そろそろ街へ帰ろうか どこまでも二人きりで…